エビングハウス忘却曲線は忘却率を示さない[本当は記憶の節約率]

”エビングハウスの忘却曲線”って「忘却曲線」なんだから脳の記憶の忘れやすさについての話とちゃうん??

いやぁ~、実はそうじゃないんですよ!

本記事を読んで分かること

  1. ”エビングハウスの忘却曲線”の勘違いされている原因と理由
  2. エビングハウスが行った実験内容
  3. ”エビングハウスの忘却曲線”から分かる暗記に関する事実

 

本当は記憶の”節約率”を示す!

本当は記憶の”節約率”を示す!

上にあるグラフ、見たことありますか!?

このグラフ、”エビングハウスの忘却曲線”といって

人がどれだけ記憶したことを覚えていられるか」ってグラフの意味でよく用いられるんですけれども、、、

”エビングハウスの忘却曲線”は誤解が多い!

それは、人は学習すると

  • 20分後には42%忘れる
  • 1時間後には56%忘れる
  • 9時間後には64%忘れる
  • 1日後には66%忘れる
  • 2日後には72%忘れる
  • 6日後には75%忘れる
  • 31日後には79%忘れる

というもの。でも、例えば、本を読み終わってたった20分後に本の内容の4割も忘れているなんてことありますか(^_^;)

流石に、そこまで早く本の内容を忘れてしまうことはないハズ!

(本の内容をいつまで覚えていられるかは人によって個人差はあると思いますw)

〈Point〉忘却率ではなく”節約率”!

節約率”って何ですか!?

(節約率)=(節約された時間または回数)÷(最初に要した時間または回数)

(節約された時間または回数)=(最初に要した時間または回数)-(覚え直すのに要した時間または回数)

((Wikipedia忘却曲線参照)

ん? どういう意味って思われた方も多いと思います。

分かりやすく解説していきます!

節約率”を具体例を交え分かりやすく解説!

[例題]

最初に”dep”という単語を覚えるのに10分かかったとします。

20分後に覚え直すと約4分、要しました。

節約率は何%になるでしょうか?

[解説]

この場合、覚え直すのに最初と比べ、(10分-4分で)6分節約したことになりますね!

すると節約率は 6(節約された時間)÷10(最初に要した時間)=0.6= 60% となります(^o^)

ちゃんと理解したか問題を解いて、チェックしてみましょう!

”節約率”について理解度チェック

[問題]

 最初に”kor”という単語を覚えるのに40回の書き取りを要しました。

 1時間後に覚え直すのに22回かかったとします。

 節約率は何%になるでしょうか?

[解答]

 45%

[解説]

 覚え直すのに、(40回-22回で)18回節約したことになります。

 すると節約率は 18(節約された時間)÷40(最初に要した時間)=0.45=45% となります(^o^)

正解できましたか? 合っていた方も、間違っていた方も解説を読んで頂いて理解できたと思います。

ただし、どうしても注意しなければならないポイントが1つあります!

〈注意〉”記憶量”を表していない

”エビングハウスの忘却曲線”は節約率だけを示しており、記憶量については一切示していません。

というのも、、、

”30単語覚えたとします。24時間経過して、66%(20単語に相当します)忘れる”というわけではありません(о´∀`о)

〈注意〉”記憶量”を表していない

要は、グラフの縦軸が「覚えている割合」だから、グラフの意味を勘違いしてしまうんですね!!

〈注意〉”記憶量”を表していない

グラフの縦軸が「節約率」なら、勘違いしませんね!

 

エビングハウスが行った実験内容

”エビングハウスの忘却曲線”が「節約率」について、示しているのは分かったけど、どんな実験をして「節約率」をグラフ化したんかなぁ?

エビングハウスの実験内容は意外にも、あっさりしたものだったんだ!

エビングハウスは、自ら「子音・母音・子音」から成り立つ無意味な音節(rit, pek, tas, …etc)を記憶し、その再生率を調べ、この曲線を導いた。

(Wikipediaヘルマン・エビングハウス参照)

実験内容はたったのこれだけ!!

えっ、この人、自分が被験者になって実験したの!?

実は、エビングハウスは自らの記憶に関して研究を行っていたんだ!

自らの記憶力との戦い(読み飛ばしても大丈夫!)

彼はまずはじめに、記憶実験において、彼自身の記憶の斑(むら)を抑えようとしました。

そのために記憶するのは容易でありつつも、事前に学習認知されない言語リストを用いた復唱が必要であると考え、

そこでエビングハウスは、後に「ナンセンス音節」と呼ばれるアイテムを発明!

ナンセンス音節は、子音-母音-子音という組み合わせで、子音の繰り返しはなく、音節自体に別段の意味もないです(これを覚えるには相当労力が必要)。

(ちなみに、意味を持つCAT(すでに単語)やBOL(ボールと聞こえる)などは除外されました。)

意味のある音節を削除したのち、エビングハウスは2300個の音節に行き着いたのです(゜o゜;

ひと通り音節集を作成したところで、彼は箱からランダムに音節をいくつか取り出し、それらをノートに書き留めました。

その後、メトロノームの規則的な音に合わせて、同じ抑揚でそれら音節を読み上げて、手順の最後に彼はそれらの音節を(記憶から)想起しようとしたんだとさヮ(゚д゚)ォ!

ちなみに、1回の調査にのべ15000回の朗読が必要だったという、、、

自らの記憶力との戦い(読み飛ばしても大丈夫!)

オレだったら、発狂しちゃいますねww

実はわしも、結構苦労したんじゃよ。

記憶の仕分け人「海馬」って知ってる?

記憶の仕分け人「海馬」って知ってる?

突然ですが、「海馬」ってご存知ですか!?

海馬は脳の記憶や空間把握能力を司る器官なんですが、

記憶の仕分け人”としての働きがあります!!

”外からの情報を忘れてもいいのかどうか”を判断しているんですね!

具体的には、、、
忘れても大丈夫な記憶は”短期記憶
忘れたらまずい記憶は”長期記憶
に保管しているんだ!

エビングハウスの実験は短期記憶に関する実験だった!?

エビングハウスが実験に使用したのは、「子音・母音・子音」から成り立つ無意味な音節(rit, pek, tas, …etc)

もちろんこれらの音節は無意味なものだから、

海馬は”忘れても大丈夫な記憶=短期記憶”と判断してしまう(゜-゜)

逆に言っちゃえば、”長期記憶”は完全に無視したってこと!!

だからこそ、初めに言った

「本を読み終わって20分後に、その本の内容の4割以上忘れている」なんてこと基本的にないわけですw

本に書かれている内容は、意味のあるものだから、”長期記憶”だと海馬が判断する傾向があるってことですね!

(雑談)”エビングハウス錯視”って知ってる!?

(雑談)”エビングハウス錯視”って知ってる!?

左と右のオレンジの円、どっちの円が大きく見えますか?

そりゃ~、右のオレンジの円とちゃいますか。

実は、どちらの円も同じ大きさなんです!

マジかぁ!!

見たことある方もおられると思います。

この有名な錯視を作ったのもエビングハウスなんですよね!

ちなみに、人以外では

イルカでも確認されています(゚д゚)!

一方、ハトでは人と逆の錯視が確認されているので、ハトには、大きい丸に囲まれた中心丸(図の左のオレンジ色の丸)のほうが大きく見えますヮ(゚д゚)ォ!

以上、雑談コーナーでした!!

 

”エビングハウスの忘却曲線”から分かる暗記に関する事実

”エビングハウスの忘却曲線”から暗記についてどんなことがわかるんですか?

海馬との関係性をもとに、分かりやすく説明するよ!

キーワード:海馬を騙す!?

海馬を騙す”ってどういうことなんでしょう?

例えば、英単語を覚えるとき、

日本人の私たちにとって、普段から話しているのはもちろん日本語!

日本語に比べれば、英単語を見る回数も聞く回数も、話す回数も圧倒的に少ないっ(゚д゚)!

だから海馬は、

英単語を”忘れても大丈夫な記憶=短期記憶”としてしまうんですねぇ(泣)

キーワード:海馬を騙す!?

じゃあ、どうやって英単語を覚えれば、、、

せいが落ち着いて、
要は「覚えたい英単語を”短期記憶”から”長期記憶”に移せばいいんだよ!」

どうすれば、そんなことできるの?

インプットの回数を増やす!

大切なのは、海馬に「この英単語は忘れちゃマズイ!!」って思わせること(^O^)/

そのためには、

その単語をインプットする回数を増やす」しかないワケだけれども、

英単語を暗記する最強の手段は、実は”音読”にあります!

(英単語の音読に関する記事は後日書きます(●^o^●))

今回は、”エビングハウスの忘却曲線”に基づいた1度覚えた英単語を復習するタイミングについてお話するよ!

1度覚えた英単語を復習するタイミングとは!?

1度覚えた英単語を復習するタイミングとは!?

”エビングハウスの忘却曲線”を正しく解釈すると、短期記憶で人は

  • 20分後には、節約率が58%
  • 1時間後には、節約率が44%
  • 約9時間後には、節約率は35%
  • 1日後には、節約率が34%
  • 2日後には、節約率が27%
  • 6日後には、節約率が25%
  • 1ヶ月後には、節約率が21%

いやぁ~、流石に1度しか覚えていない英単語は、なかなか”長期記憶”の方には行かないです(泣)

このまんまだと、”短期記憶”のままで復習しなければ忘れちゃいます!

ベストなタイミングは、英単語を1度覚えてから

1日後、2日後、3日後、5日後、9日後、16日後、(30日後)

ではなぜ、これが復習にベストなタイミングなのか!?
じっくりと解説していきます!

(1日後、2日後、3日後)”短期記憶”から”長期記憶”へ

この期間で、覚え直した英単語を”短期記憶”から”長期記憶”へと移します!

というのも、1日後、2日後の節約率はそれぞれ34%と27%

早めの復習が要りますね!

経験上、3日後の復習で割と英単語を見たら、すぐに日本語訳が出てきます。(ただし、まだ”短期記憶”である可能性もあるので注意!)

気持ち的には、2日後の復習の時点である程度、英単語を見たら日本語訳が出るようにしておくといい感じです(^O^)/

覚えたと思った単語には✔を、まだ微妙だったら△、覚えていないと感じたら✗、などマーキングをすればなお良しです!

 

5日後)”短期記憶”にある英単語たちを洗い出し

3日後の時点で、ほぼ全部の英単語が”長期記憶”へ移ったと思いきや、、、

実は、”短期記憶”にある英単語がちらほらあるってのが、僕の経験上の感覚です!

1日後、2日後、3日後と毎日復習していたので、もう”長期記憶”に移っただろうと思っても、

ヒトって忘れやすい生き物でして、、、(泣)

ちょうど、1日空けた5日後が復習のベストタイミングと言えるでしょう!!

✔をつけていた単語も、思い出せなければ重点的にその単語を覚えてあげてくださいね(●^o^●)

 

(9日後)”長期記憶”にある単語たちの瞬発力を高める!

5日後から9日後まで、3日間空けているので、この時点で覚えている英単語は”長期記憶”へ移っている可能性が高いです!

もちろん、まだ”短期記憶”に残っている単語たちは5日後のときと同様に、重点的に覚えてあげてください(^O^)/

9日後に、意識すべきポイントは

瞬発力です!!

ここで言う瞬発力とは、「英単語を見てから日本語訳を答えるまでの時間をできるだけ早くする」って意味です。

もちろん、「瞬発力を高めること=節約率が高まる」です!

英単語を見てから、2秒以内に訳が答えられる様になれれば完ぺきです(*´ω`*)

(このことに関する記事は後日書きます(●^o^●))

 

(16日後)最終チェック!!

ここで、覚えた英単語が”長期記憶”にあるかどうかの最終チェックを行います(゚д゚)!

9日後から1週間、初めて覚えたときから約2週間は経過しているので、この時点で覚えている英単語は”長期記憶”に移ったと言っても過言じゃないでしょう!

瞬発力も同時にチェックできれば、もっといいかも(*´ڡ`●)

この時点で、英単語を見たときに日本語訳が出ない単語は間違いなく、”短期記憶”にあります。

その単語はきっとその人にとって覚えるのが難しい単語だと思いますから

Googleでその英単語の画像を調べたり、語源を調べるのがおすすめです!!

 

(30日後)最終チェックはしたけど、ちゃんと覚え切れたかどうか心配な方へ

覚え始めから、30日(約1ヶ月)経過しても頭に残っている単語は、安心してください”長期記憶”に確実にあります!!

時間が経てば、節約率が落ちるので、例えば

1年後とかにもう一回その英単語を見たら日本語訳が答えられないかもしれないっ(゚д゚)!

と思うかもしれません。

安心してください!!

仮に、忘れてしまってもその英単語の日本語訳を確認すれば、

あああ~っヮ(゚д゚)ォ!

ってなってその英単語の訳がより一層頭に残りますよ!

似たような経験ありませんか!?

 

最後に:ここまで読んでくださった方へ

ここまで読んでくださって本当にありがとうございます!

私のことを理解してくれてありがとう!

感謝感激なのじゃ!

ここまで読んでみて、いかがだったでしょうか?

“エビングハウスの忘却曲線”について全く知らなかったよって人も理解が深まっていただければ幸いです!

感想などでコメントをいただければもっともっと幸いですww

最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!!

記憶の話題に関するこの研究(=エビングハウスの実験)はアリストテレス以来の最大の事業だ

エドワード・ティチェナー(Edward Titchener)

 最後に:ここまで読んでくださった方へ

コメントを残す

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。